全長44メートル、使われた鍵盤は413鍵
ドコモ、シャープ、オリンパスが共同開発したTOUCH WOODケータイは、国産ヒノキ材をボディーに用いた携帯電話で、森林のメンテナンス時に切り出される「間伐材」をうまく活用しようというコンセプトで生まれた。
ドコモによると、動画は森や木の良さを伝えたいという思いから制作された。装置は全長44メートルで、使われた鍵盤は413鍵。撮影は九州・福岡県嘉麻市の古処山で4日間かけて行われ、スタッフは森の中で1週間キャンプをしながら木琴を作り上げたという。
サイトで公開されているメイキング映像を見ると、鍵盤1つ1つの形や長さ、斜面の角度など、緻密な調整が何度も繰り返されたことが分かる。完成した映像にはCGや音の後付けなどもないようだ。
動画を手掛けた制作会社「ドリル」のクリエイティブ・ディレクター、原野守弘氏は自身のツイッターで、「心が癒される音色でした」といった感想に対し、「企画の初段階ではピタゴラみたいにもっと複雑な木琴だったんですが、一直線にするというディレクションをしました。正解だったと思う」と明かしている。
ドコモの担当者に反響を聞くと、「心やすまる、癒される」といった声のほか、「製品のコンセプトに賛同した」などの意見が寄せられているという。動画は現在、特設サイトのみでの公開となっているが、4月24日のTBS系「夢の扉+」内では、120秒の特別版がテレビCMとして初めてオンエアされる。