ヨーロッパについては復活は難しい
溝畑長官は、アジアについては
「韓国や台湾の観光業界にとって、日本は大きなマーケット。観光が活性化しないと(現地の)ビジネスにマイナスになる。香港のように、少し安くしてでも沖縄や北海道へのツアーを組むなど、復活に向けたモチベーションが高い」
と、客足の回復が始まったとみているものの、ヨーロッパについては、
「こういった状況について、こちら側の(プロモーションなどの)アクションがないと復活は難しいと認識している」
と厳しい見通しを示した。
また、東北地区の観光については、
「まずは、各県の要望をよく聞きたい。4月29日には、仙台でプロ野球の楽天戦、サッカーも開幕する。東北にとっては大きな意味がある。弘前では桜祭りも予定されている。被災地域が『特にこういうことを売り込みたい』という点を重点的に売り込みたい」
とした。福島第1原発事故をめぐり、海外からの不信感が広がっていることについては、
「そういうイメージを持たれているということは、政府の一員として申し訳ないと思う」
と陳謝。引き続き情報提供に力を入れたい考えだ。