金価格の高騰が止まらない。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物取引は2011年4月18日、取引の中心である6月物が前週末に比べて6.9ドル高の1オンス1492.9ドルで終えた。4日続伸。一時1498.6ドルまで上昇し、最高値をまた更新した。
中国などの新興国のインフレ懸念やリビア情勢の不安、欧州の財政不安の再燃、日本の原発問題、これに米格付け会社のスタンダード&プアーズ(S&P)が、米国財政問題の先行きが不透明なことを背景に米国債の長期格付けの見通しを「安定的」から「ネガティブ(弱含み)」に変更したことで、投資家の運用リスクを避ける動きが強まるとみて、金への投資が膨らんだ。
金価格はドル建てなので、ドル相場が他の主要国通貨に対して下落傾向にあるのも、金価格の上昇につながっている。