「原油高を連想させる業種の株価が上昇した」
さらにニッセイ基礎研究所は、復興需要に加えて、「原油高を連想させる業種の株価が上昇した」と指摘している。
また、米シティグループは東京電力の福島第一電子力発電所の運転停止が長引き、その電力を火力発電所で補った場合、「2011年の日本の燃料炭の需要は1割増える」と分析。格付け会社のフィッチレーティングスも、「停止した原発の能力を補う場合、年間900万トンのLNG需要の増加につながる」と試算している。米金融大手のJPモルガン・チェースは「石炭や天然ガスの関連株は有望」という。
具体的には、国際石油開発帝石や日本コンクリート工業、住石ホールディングス(鉱業)といった銘柄が上昇。日本コークス工業や三井松島産業(鉱業)といった銘柄もある。こうした銘柄は、エネルギーや資源価格の上昇が追い風になっているほか、当面の電力不足の解消に「ひと役買う」とみられていて、期待が高まっているようだ。