東日本大震災の影響で休園していた東京ディズニーランド(TDL)が2011年4月15日、約1か月ぶりに営業を再開した。
8時の開園間近となって入場口の向こうにミッキーやミニーらディズニーキャラクターが勢揃いすると、「ミッキー会いたかったよー」と声が上がった。園内へ入ると、いつもとほぼ変わらない「夢の国」の姿があった。
パレードの電飾には充電式のバッテリー使用
ただ、ところどころで節電への努力が見られたことが以前とは違った。屋内外の照明をはじめ、噴水、滝などの演出が極力抑えられ、空調の温度も調整されていた。宇宙と未来の世界である「トゥモローランド」エリア内のエスカレーターも運転されていなかった。
運営のオリエンタルランドによれば、あくまで「ゲストの安全確保」や「ゲストの体験価値のキープ」が最優先で、照明や演出など一部で節電が実施されるが、アトラクション自体に特に影響はない。
当面、18時までの営業のため、夜のパレードや花火は行われないが、イースターの特別イベントに合わせたパレード「ディズニー・イースターワンダーランド」は実施される。パレードの電飾には充電式のバッテリーが使用され、電力需要の低い深夜帯を活用して充電が行われるという。同社は新しい自家発電設備の導入も検討しているところだ。
園内を歩くと、入り口付近「ワールドバザール」内のショップ、各エリアのレストランなどで電球が消され、一部で暗い場所も見られたが、来園者は特に気にせずに買い物や飲食を楽しんでいる様子だった。もっとも、トイレのハンドドライヤー以外に「節電」をうたう表示は見当たらず、節電自体に気が付かない人も多そうだ。
スタッフは腕にチャリティーのリストバンドを付けていたが、こちらは22日から来園者にも販売される。