夏場の電力不足が心配 蓄電池、扇風機、保冷剤に注目

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   夏の電力事情がいまひとつはっきりしない中で、電力不足を先回りで考える人が多いようだ。なかでも、蓄電器、USB接続型の扇風機、保冷剤などの商品への関心が高い。

「保冷剤やクーラーボックスは最近、よく売れている」

「夏場の電力不足に向けて注文しました」

   都内にある家電量販店の店員はこう話す。この店では、災害対策商品を集めたコーナーを設けているが、懐中電灯やラジオと並んで人気なのが保冷剤。S、M、Lと3種類あるうち、Mはすでに売り切れだった。担当者の話によると、4月7日にあった大きい余震の後、購入する人が増えた。1人で3つ、4つ買っていく人が多いそうだ。

   デスクで使える小型のUSB接続型、および充電型の扇風機にも注目が集まっている。PC周辺機器を販売する「サンワサプライ」は、「USB型扇風機の注文は増えている」と話す。例年、この商品は5月を過ぎてから自社のweb通販サイトでも目立たせ、動きも出始める。今年に限っては、検索して商品ページを閲覧しているケースが多いようだ。さきの家電量販店でも例年なら、PCコーナーにしか置かれない卓上扇風機が、扇風機のコーナーにも移動していた。「これから発注を増やしたい」と担当者。

   インターネット通販「楽天市場」では、充電して使う扇風機も販売されている。購入者からのレビューには「夏場の電力不足に向けて注文しました」「多分間違いなくやって来る夏の計画停電に備えて購入しました」「何かあってから、ないないと騒ぐ前に購入しておこうと思いました」といった声が並んでいた。

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