コシヒカリ1割値上がり 震災後の需要増で

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   2010年に収穫された新潟産コシヒカリ(魚沼産を除く)の卸売価格が上昇している。60キログラム2万円前後で、2011年3月11日に起きた東日本大震災の前に比べて1割程度上がった。

   このほか、宮城県産の「ひとめぼれ」が約5%上昇して1万2500円に、北海道産の「きらら397」も4%程度上昇して1万1000円台後半を付けていて、どの銘柄も値上がり傾向にある。

   10年産米は、当初は供給過剰で新米の平均価格が60キロ1万3040円と09年産米よりも約2100円も安かった。その後、政府の備蓄米の買い入れや、全国農業協同組合連合会などが余剰米約17万トンを飼料用として処理するなどで需給の引き締めを行っていた。

   震災による需要増や買い占めで品薄になったことや、11年産米の供給に不安が見込まれていることが価格に響いているとみられる。

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