減少が続いている首都圏1都8県の大気中の放射線量が、茨城県を除いてほとんど過去の平常値まで落ち着いてきた。
文部科学省のまとめによると、東京都新宿区の放射線量は2011年4月13日17時現在、毎時0.078マイクロシーベルト。過去の平常値0.028~0.079マイクロシーベルトの範囲内の数値となっている。
茨城県北茨城市も減少傾向
群馬県前橋市も0.040マイクロシーベルト(平常値は0.017~0.049マイクロシーベルト)、神奈川県茅ヶ崎市でも0.057マイクロシーベルト(同0.035~0.069)と平常値まで落ち着いている。山梨県甲府市は3月末から平常値のままだ。
栃木県宇都宮市は0.070マイクロシーベルト(0.030~0.067)、埼玉県さいたま市は0.061マイクロシーベルト(0.031~0.060)、千葉県市原市0.054マイクロシーベルト(0.022~0.044)と、いずれもほぼ平常値まで近づいている。4月1日時点では、栃木で0.089、埼玉0.078、千葉0.068マイクロシーベルトが計測されており、約2週間でそれぞれ0.01~0.02マイクロシーベルト減少が見られた。このまま行けば、数日中にも平常値まで収束しそうだ。
茨城県内では平常値よりわずかに高い放射線量が計測されているが、こちらも減少が続いている。水戸市は平常値0.036~0.056マイクロシーベルトに対し、0.142マイクロシーベルトだった。県が発表している北茨城市の放射線量は13日17時現在、毎時0.316マイクロシーベルト。4月1日時点では0.581マイクロシーベルト、12日17時は0.324マイクロシーベルトだったことから、減少が続いていることがわかる。