東日本大震災の余震いつまで続く 専門家「わからないとしか言えない」

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「長期的な予測は難しい」

   気象庁のwebサイトによると、本震直後は余震が頻発するが、本震発生から10日目で10分の1、100日目で100分の1に減少するとある。中越地震(2004年10月23日発生、M6.8)や能登半島地震(2007年3月25日発生、M6.9)の例では、震度1以上を観測した地震は、直後の1週間はそれぞれ592回、322回を数えたが、2~3か月も経つと20回程度に減っている。だが、東日本大震災では、本震により地殻が動いたことから、新たな余震を誘発している可能性も指摘されている。

   では、今度の場合、余震はいつまで続くのか。独立行政法人産業技術総合研究所、活断層・地震研究センター(茨城県つくば市)の桑原保人・副センター長は「わからないとしか言えません」。M9.0の大地震は世界でもあまり例を見ないからだ。前述の地震とはマグニチュードで2の違いがある。直近では2004年のスマトラ島沖大地震がM 9.3。スマトラ島沖地震ではその後も、周辺地域で何度かM 7.0を超える地震が発生した経緯があり、注意が必要だという。

   独立行政法人防災科学技術研究所(茨城県つくば市)も取材に対し、「(余震の)長期的な予測は難しい」と話した。震度(揺れの程度)については、震源地が陸に近い場所か、そうでないかでも異なるという。今後は「時間の経過により発生の頻度は低くなるものだが、比較的大きい余震が起きたあと、それに対する余震がくる可能性もある。いずれにしても今後も警戒が必要だ」と話している。

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