避難所生活で最も困るトイレ 「感染症広まるのが心配」

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真っ暗な中で行くのが怖い

   排泄物をラップで包む構造を持つトイレ「ラップポン」を販売する日本セイフティー社は、東北にある被災地の避難所へ自社製品の設置や扱い方の説明を行っている。ラップポン事業部の佐久間快枝さんは3月下旬、宮城県石巻市にある800人が滞在する避難所(小学校)を訪れた。

   校舎内にあるトイレを以前はプールの水で流しながら使用していたが、下水があふれ出てしまうため、途中から使用禁止に。3階建ての建物のうち1階には仮設トイレがあるものの、高齢者にとっては1階に降りて行くことが難儀だと聞いた。夜は電気のない真っ暗な中を行かなくてはならないから、小さい子どもや女性が不安がっていたそうだ。

   佐久間さんは「トイレの状況がつかめていない地域もあり、(仮設トイレを)必要とする地域は多いはずです。能登、中越沖地震の時にも設置に行きましたが、当時は1か月ほどで収束しました。被害が膨大な今回は(トイレが必要な状況が)しばらく続くと思います」と話している。

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