都立中高一貫に期待高まる 白鴎の初卒業生、東大合格現役5人

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   都立としては初となった中高一貫教育校、東京都立白鴎高等学校・附属中学校。2005年の開校から2011年3月に一期生たちが卒業を迎えたが、東京大学への合格者を現役で5人と「躍進」した。専門家は「目標通りの成果が出せた」と指摘する。

   都立白鴎高校は、1888年に開校された東京府立高等女学校(1900年、東京府立第一高等女学校に改称)を前身に持つ伝統校。都内では、いわゆる中堅レベルの進学校という位置づけだ。

東大5人、早稲田大38人、慶應大15人合格

   朝日新聞出版「週刊朝日」(4月15日号)によると、都立高校の東大合格者数は、進学校の日比谷高校と西高校の29人、国立高校の13人、戸山高校と八王子東高校の7人で、白鴎高校の5人はそれに次ぐ人数。白鴎高校の東大合格者は直近が10年前に1人だったというから、現役で5人を輩出したのは「大躍進」と言える。また、東大以外にも、一橋大2人、筑波大4人、早稲田大38人、慶應大15人、上智大13人の合格者を出した。

   「躍進」の理由はどこにあるのか。白鴎高校の副校長は取材に対し、「学習や生活の習慣を徹底している」と明かす。学習面では、毎日出される宿題は必ずチェックしているし、補習も行われる。また、定期的に来校するチューターと呼ばれる現役東大生や、教師たちが個別に生徒の勉強を見られる工夫をしている。

   校舎が、中1・2生と中3生以上で別になっているのも特徴だという。6年間同じ場所に通う一貫校では「中だるみ」になりがちだが、場所が変わることで気分の変化を持たせる。また、校舎内には勉強のできるフリースペースがあるなど学習環境が整えられ、生徒たちは7時半の開門にあわせ、学校には早めにくるなど意欲の高い生徒も多いそうだ。生活面では、あいさつや言葉遣いの指導も行うなど、副校長は「面倒見がよい学校だ」と胸を張る。

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