「菅降ろし」条件にして大連立を組む流れ加速?
産経記事では、「『首相抜き』決起間近」として、小沢氏が大連立に向け自民党側と「接触を図っているという」と指摘している。「菅首相以外であれば、自民党の谷垣禎一総裁だっていい」と、「谷垣首相」の可能性を口にする小沢氏側近もいるという。
元時事通信編集局長の政治評論家、杉浦正章氏によると、連立期間の時間を区切った上で「菅降ろし」を条件にして大連立を組む流れが加速する可能性がある。「『新政権で大震災への対処』が政治のキャッチフレーズになり得る状勢でもある」。
三重県知事選を終えたばかりの民主党県連のある男性関係者に話をきくと、知事選の敗北は中央・国政の影響というよりも「県内の準備不足だった」と分析した。その上で、民主支持層からも、菅首相らの大震災への対応の不満の声がかなり寄せられていたのは事実だ、とも話した。
民主党内では、岡田幹事長の責任を問う声も出ている。岡田氏は「党勢を立て直すために努力する」と続投する考えを示している。また、枝野幸男・官房長官は4月11日、菅首相の責任論について会見で「(菅首相が)職責を与えられているので、職責を果たしていく」と辞任を否定した。