「沈黙」守る小沢元代表 今何をしているのか

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   小沢一郎・元民主党代表の言動が報じられる機会がめっきり減っている。一方、周囲では、「復興に小沢氏の力を借りるべきだ」と党員資格停止の処分を解くことを求める「待望論」も出ている。小沢氏は現在、どんな活動をしているのか。

   「座敷牢に入れられているが…」。国民新党の亀井静香代表は、党員資格停止処分中の小沢氏をこうたとえ、「小沢氏なりの力もある」と持ち上げた。さらに、菅直人首相が小沢氏へ「力を貸してくれないか」と震災復興などへの協力を求めるべきだとの考えも披露した。2011年4月6日の会見での発言だ。

3月末に岩手県入りし、知事と会談

   「(被災地である)岩手県民の思いを受け止めて、しっかりと(衆院岩手4区選出の)小沢君が働けるようにしたい」と4月5日の民主党常任幹事会で発言したのは、渡部恒三・最高顧問だ。震災対応に小沢氏の力が必要だとして、小沢氏の党員資格停止処分について見直しを求める声が出たことにこたえたものだ。

   渡部氏は、党倫理委員会の委員長でもある。処分見直しについては、4月7日に時事通信が配信したインタビューで渡部氏は「役職に就かなくても小沢君はいくらでも働ける」と、処分見直しに否定的な考えを示している。

   小沢氏をめぐっては、3月11日の大地震発生後しばらく情報発信がなかったため、インターネット上などで一時、「不明」「被災」のうわさも書き込まれた。3月17日になって、小沢氏サイトに東日本大震災に関する小沢氏コメントが載った。ちなみに4月8日夕現在、同サイトの小沢氏コメントは更新されていない。

   その後、3月19日に菅首相が民主党代表経験者らと会談した際、小沢氏も出席した。また28日に震災後初めて地元岩手県入りし、達増拓也知事と会談したことが各マスコミで報じられている。小沢氏周辺によると、震災直後から本人は現地入りを希望していたが、警備や受け入れ態勢の問題から延びていたという。

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