被災学生を「授業料免除」で受け入れ 清泉女子大では男子も

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国立大学協会、学習支援呼びかけ

   このように授業料を全額免除して、被災地域の学生が授業を受けられる態勢は、ほかの大学でも整えられている。

   長崎大学はすべての学部で、被災のために授業ができない大学に通う学生、避難により在籍する大学で授業を受けられない学生を、特別聴講学生または科目等履修生として受け入れる。住居(職員用の寮など)の無料提供も予定している。

   学生支援部教育支援課によると、この取り組みは「複数の学部から支援ができないかという申し入れがあった。全学的な受け入れ態勢を急いで整えた」と説明する。期間は未定だが、元の大学に戻れる状況となるまで対応していく。単位は長崎大学の規程に従って認定され、在籍先の大学が認めれば卒業に必要な単位にもなるという。

   神戸女学院大学は3月25日、被災地にあるキリスト教学校教育同盟傘下の大学に在籍する女子学生を、特別聴講生として迎え入れると発表。通学できる地域に寄留先のない学生のうち希望者には、住居と生活支援金(月5万円)を提供することにした。「阪神淡路大震災のときには、本学も多くの支援を受け復興した経緯がある。何か力になれないかという話がすぐに出た」と担当者は話す。

   また、国立大学協会では、避難先にある大学の講義の履修、聴講を希望する被災学生がいる場合、科目等履修生制度等を利用した学習支援を呼びかけている。これを受けて、山口大学、都留文科大学でも授業料免除の措置をとっている。

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