石原氏「原子力すべてを否定することだけでは解決しない」
これまでの回答はBを選択し、「脱原発」を目指すべきとする候補者が圧倒的に多い。現職の候補者の中では北海道の高橋はるみ氏、東京都の石原慎太郎氏、福井県の西川一誠氏、大分県の広瀬勝貞氏が「AB非選択」。いずれも「エネルギー政策は福島の原発事故の検証結果を踏まえてから判断すべき」などとコメントしている。このほかにも、無所属の候補者に少数ながら「AB非選択」の回答がある。
東京都知事選の回答も注目される。居酒屋チェーン、ワタミ創業者の渡辺美樹氏は「どんなにコスト、時間がかかろうとも脱原発のエネルギー政策に転換を図る」、共産党推薦の前参院議員、小池晃氏は「今こそ安全神話と決別し、安全最優先で(原発推進を)見直す時だ」、前宮崎県知事の東国原英夫氏は「太陽光発電、バイオエネルギー、自然エネルギーに転換していく社会を目指すべき」などとコメントしている。現職の石原氏は「AB非選択」としたうえで、「電力消費を前提とした産業構造や日本人の生活様式の根本体質が変わらない以上、単純に原子力全てを否定することだけでは解決しない」としている。