震災後の受注は前年の半分  車ディーラー再編の序章

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5つのチャンネルを抱えるトヨタに注目集まる

   もともとオーバーストアが指摘され、需要減に苦しんできたディーラー業界が、今回の大震災でさらなる痛手を被るのは避けられそうにない。一部で復興特需の発生は予想されるがマイナスのインパクトは一層大きい。業界関係者は売上減少が再編の呼び水になると見る。とくにトヨタ、トヨペット、カローラ、ネッツ、レクサスと5つのチャンネルを抱えるトヨタには注目が集まっている。プリウス、SAIなどハイブリッド専用車はレクサスを除き全チャンネル販売し、2011年秋からダイハツから調達した軽自動車の販売に乗り出すなど、トヨタは以前には考えられなかったような国内販売政策を打ち出している。

   しかし、全国各地の地元資本が様々なグループを形成しディーラー経営しているのに配慮し、5つものチャンネルを維持していることには変わりはない。「全国一律にチャンネル統合するのは困難だ」とトヨタの関係者は話す。共同店舗を増やし、看板はそのままに間接部門を統合するなど、地域事情に合わせたスリム化が進むと見られている。

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