5つ星クラスの高級ホテル「シャングリ・ラ東京」が、営業を見合わせて2週間が経った。新規予約やチェックインを受け付けず、営業再開も「現段階では未定」(広報)だという。
「シャングリ・ラ東京」(千代田区丸の内)は、香港に拠点のある高級ホテルで、日本には2009年3月にオープン。JR東京駅に隣接する高層ビル「東京・丸の内トラストタワー」内の27~37階にある。ゲストルームは6室のスイートルーム含む200室があり、皇居の緑や丸の内近辺の街並みを一望できる。中でも、スイートルーム「プレジデンシャル スイート」は、Elite Traveler誌「世界のトップスイート101」に日本で唯一選出されている。
「社員の安心・安全を守るための本社の判断」
また、ネット上のある口コミサイトでの評判は「ホテル全体がゴールドで統一されているのでいい気分。お部屋のカーテンもゴールドでステキ」、「部屋からの眺めは良く、ゆったり気持ちよく過ごせた」、「都心にいながらゆっくりとくつろげること間違いなし。客室も広々としており、のんびりと快適」など。書き込みのあった85件のうち、73件が同ホテルを「とてもよい/よい」と評価している。
その「シャングリ・ラ東京」が、東日本大震災の影響から、「営業を一時見合わせることにいたしました」とwebサイトで発表したのは2011年3月21日。現在では、新規予約やチェックインを受け付けず、再開についてもめどがつき次第、追って連絡したいと書かれている。
広報担当者は、取材に対し、ホテル休業について、「社員の安心・安全を守るための本社(香港)からの判断です。アジアやヨーロッパ出身の従業員もいて、心配している家族がいることからも、こうした措置がとられました。もうひとつの要因としては、(地震の影響で)食材やリネンについて物流に遅れが生じ、サービスの低下になってしまうからです」と説明する。
お客からは宿泊希望の問い合わせがあるものの、営業再開については「現段階でも未定」と話している。