放射性物質まき散らす日本 海外論調「同情」から「不信」

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おがくずに新聞紙「効果あるわけない」

   英テレグラフ紙電子版は、4月4日付記事の見出しに「配管をふさぐために新聞とおがくずを使う」と掲げた。2号機から漏れ出した汚染水を止めるため、吸水性の高い「高分子ポリマー」と合わせておがくず、新聞紙も流し込んだことを伝える記事だが、おがくずや新聞紙を使ったのが奇異に映ったのか、読者からは「そんなものが効果あるわけないだろう」「髪の毛や金属の屑なんかも効くんじゃないか」と、揶揄するようなコメントが見られた。

   米ブログメディアのハフィントンポスト(HP)も、この「おがくず作戦」について4月3日、トップページに大きく掲載。「毎日毎日、新たな問題が生まれる原発」で、漏水を防ぐために「おがくずと、大きなゴミ袋3つ分の細切れになった新聞紙、おむつにも使われている高分子ポリマー」を使ったものの失敗に終わった様子を報じた。

   HPの別の記事では、リスクマネジメントの専門家が「日本政府は一刻も早い解決を」と強調。米国の原子力工学研究者による試算で、福島第1の事故で放出されたセシウム137の濃度が、チェルノブイリ原発の事故で検出された数値を上回ったとして、「試算が正しければ、フクシマは今や史上最悪の原発事故になっている」と警告。日本の当局が国際原子力機関(IAEA)や諸外国政府の支援を受けるのをためらえば「事態はさらに悪化する」と断言した。

   なお東電は4日夜から、福島第1原発にたまっている放射性汚染水のうち、汚染レベルの低い水およそ1万トンについて、海への放出を始めた。

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