EVが避難所の行き来や緊急車両として活躍
被災地へのEV提供には賛否両論があるものの、燃料不足でガソリン車の身動きがとれないなか、EVが避難所の行き来や緊急車両として活躍しているという。日産や三菱自が兼ねてからEVのメリットとしてアピールしてきた「用途や利用環境による使い分け」が非常時に効果を発揮したといえる。
今回の東北関東大震災はEVのみならずガソリン車を含めたすべての自動車のエネルギー問題を浮き彫りにした。部品工場の被災などにより、現在、自動車メーカー各社は生産停止や減産を余議なくされている。メーカー各社は当面、被災地の復興や操業の本格再開を最優先することになるが、事態が収束した後もガソリンや電力の供給体制が不透明なままであれば、燃料供給やエネルギーの多様化について早急な対応が求められることになりそうだ。