吉野家「110円値引きセール」 被災地の東北、関東除外に批判

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松屋フーズとゼンショーは値下げ予定なし

   もともとこの値引きキャンペーンはこの時期に毎年全国で実施していた。社内では今年は中止にしようという意見もあったのだが、こんな時期だからこそ元気になってもらいたいと実施を決めた。しかし、東日本に関しては、店舗が壊れていたり、物流が滞っていたりするうえ、計画停電も続いている。

「お店できちんとしたサービスをするというのが吉野家の使命。しかし東日本には閉店していたり、十分なサービスができないだろうという店舗もある」

   そこにお客がどっと来てしまうとトラブルの原因になりかねず、東日本での実施は見送ったのだという。ただし、東日本でのキャンペーンを完全にやめたわけではなく、

「被災を受けた店舗の改修を進め、物流を確保して1日も早く東日本でキャンペーンが行えるよう頑張っております」

と同社広報は話している。

   他社の牛丼チェーンではどうなのか。震災に絡めた値下げキャンペーンをやるのかどうか松屋フーズとゼンショーに聞いてみたところ、2社とも値下げをする予定はないという。松屋フーズの震災への取り組みとしては3月11日の震災以降の全店舗売上金額の1%を、日本赤十字社(東北関東大震災義援金)を通じ寄付する事を決めた。3月分は約4100万円を寄付したと4月1日に発表した。また被災地や避難所に各種食材を約86000食分、飲料水を約21500本届けている。ゼンショーは店舗「すき家」「ココス」「なか卯」のスタッフが被災地に入り、炊き出しを実施。3月30日まで牛丼やカレーなど合計3万5050食を提供した。

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