福島第1原発の1~4号機については廃止
勝俣会長は
「基本的には、清水は社内にいた。そうしたことも踏まえて、私も常時、統合本部の席にいて、発電所、東京都、官邸などとのやり取りにかかわっていた」
「清水は、昼間は統合本部の会議にずっと出ている。私自身も、急に体調が悪くなったと聞いてびっくりしている。これまでの心労、過労がたまって、医師の診断を仰いだ。本当に(29日の)昼間は(会議に)出ていた」
とし、「問題なし」との主張を繰り返した。
さらに、
「オペレーションのまずさから来る『人災』だという指摘がある」
という指摘に対しては、
「私としては、まずさというものは感じられなかった。電気が通じないというなかで、色々な作業が予定よりも長くかかった。これまではボタンひとつで動いていたものが、手動でやらざるをえなくなった。その結果、意図せざる遅れがあった」
と反論。
「1号が爆発した時点で2~4号に海水注入を決断していれば、相次ぐ爆発は妨げられたのでは」
との追及に対しても、
「そういうお考えもありましょうけど、私どもとしては、運用にはベストを尽くした」
と正当化した。
なお、勝俣会長は会見の中で、同原発の1~4号機については「状況を客観的に見ると、廃止せざるを得ないと考えている」と明言。だが、5~6号機については
「基本的な機能は維持していると考えている。だが、大変な社会的心配・ご迷惑をおかけしている中で、どう対応するかは国と地域のご意見をうかがいながら考えること」
と方針を明言しなかった。