栃木県那須町で貸し出しの申し出が相次ぐ
栃木県那須町では、別荘や自宅を避難所として貸し出したいとの申し出が相次いでいる。同町の担当者によれば、申し出は28日現在で106件(うち別荘は70件)。これまでに25件の入居があった。
那須町には町民を含め多くの被災者が集まっている。提供情報は町内に2か所ある避難所で掲示され、被災者は提供者と直接連絡をとって交渉するという。そのほか全国の別荘地でも同様の申し出があるが、被災者へ情報を提供できるかが課題となっている。
被災者支援マッチングサイトの「震災ホームステイ」では、空き家や空き部屋の無償貸し出しを募集している。提供される家や部屋の詳細はサイトに掲載され、入居希望者はこれを見て応募する。19日から開始し、25日までに初のマッチングが成立した。30日現在、提供希望は380件、入居希望は18件に上っている。
ホームステイなど、被災者の受け入れ希望者が多く集まる中、実際の入居はどの程度進むのか。宮城県の村井嘉浩知事は28日、仮設住宅がすべて完成するまで1年以上かかるとしたうえで、避難生活をしている被災者に対し、県内外への2次避難を呼び掛けた。しかし、地元を離れることや子どもの教育環境の変化などを不安に思う人も多い。