始業日のメド立たない原発退避地域
原発事故を抱える福島県の浜通り地域はもっと深刻だ。県教委は3月29日、県立高校の始業日についての考え方を公表した。4月8日を基本としながらも、校舎の被害、通学事情、ライフラインの状況に応じて各校が決められるようにした。(福島民友)
避難・屋内退避エリア内にあるのは双葉、浪江、富岡、双葉翔陽、小高商、小高工、原町、相馬農、浪江津島校の9校。サテライト授業、通信教育などの態勢が整ってから始業日を決めるという。県を越えての転入学の弾力的運用も大きな課題になりそうだ。
いわき市教委は、新年度の公立小、中学校の入学式を4月6日とした。ただし、津波の被害にあった4校と原発事故で再開できない3校については、メドが立っていない。