東北関東大震災と、福島第1原子力発電所の事故の影響で、日本人は過度とも思える自粛ムードになっている――。米ニューヨークタイムズ電子版(NYT)は、2011年3月27日付でこのような記事を掲載した。
記事中では、自粛を「jishuku」と日本語の読み方で表現。「ぜいたくだと見られる振る舞いが非難を呼ぶ」としてエレベーターから暖房器具、トイレの便座を温める機能にまで節電意識が及んでいるとしている。
4月の統一地方選挙では、通常なら選挙カーを使って声を大にして政策を訴えるはずの候補者が、今回は静かな選挙戦を送っている点を指摘した。大手家電量販店では、店内での宣伝放送や音楽をストップし、4月以降に各地で行われるはずの花見や「桜祭り」についても、あちこちで中止が決まった様子を紹介している。