「発電所内のタンクを総動員しても全然足りない」
1号機では現在、放射能汚染水を建屋内の「復水器」で回収する作業が続いている。しかし、2、3号機の復水器(各3000トン)はすでに満杯の状態。まず、復水器の水を建屋外にあるそれぞれの「復水貯蔵タンク」(各約2500トン)へ移そうとしたが、すでに水が入っていて容量も限られている。
そこで、復水貯蔵タンクを空にするため、さらに離れた場所にある「圧力抑制室用貯水タンク」(計6800トン)に水を移し替えることとなった。
排水の手段はほかにないのか。東京大学大学院特任教授の諸葛宗男氏は29日朝のTBSの情報番組「朝ズバッ!」の中で、
「何千トンの水だから、発電所内のタンクを総動員しても全然足りないです。もう官邸の方では検討されているかもしれませんが、たとえばスーパータンカーを持ってきてその中にどんどん移していくとかそういうことをやらないと。それはもう東電で考えられる話ではないですから」
と提言した。ネット上でも、「タンカーを使うべきだ」との声が28日から出ている。