湯布院は「外国人観光客の9割キャンセル」
大分県湯布院町は、別府と並ぶ県内有数の観光名所だが、震災後はここでも外国人観光客の姿は見られない。ある旅館の主人は「震災前はほぼフル回転だったが、ツアーのキャンセルが立て続けにあって一気に冷え込んだ」と肩を落とす。
由布市商工観光課によると、2009年は約388万人が訪れた。このうち外国人観光客は13万6000人を占め、韓国からの観光客が最も多かった。震災後は、宿泊は個人や団体予約のキャンセルが相次ぎ、「外国人観光客の9割がキャンセルしていると聞いています。おそらく、原発(の影響)でしょう」と話している。
キャンセルが相次いでいる原因のひとつは、海外メディアの報道にある。ある観光施設の関係者は、「国内であれば原発事故の影響が九州に及ぶ可能性が低いことがわかるが、海外メディアの報道は日本全体が危険地帯であるかのような言い方だ。日本への渡航禁止や自粛を呼びかけるなどは行き過ぎだ」と話し、こうした報道が収まらないと外国観光客が戻ってくることはないとみている。