東京電力の福島第1原発(福島県)の1号機から6号機の現状は以下の通り。2011年3月28日18時現在(枝野幸男官房長官の会見などをもとに、極力最新情勢を反映させますが、反映が遅れることもあります)。
【1―6号機】
●新情報::2号機建物外のケーブル等用トンネルに水たまり、水表面から1時間あたり1000ミリシーベルト以上の強い放射線計測。
【1号機】
●新情報::
●燃料棒::冷却装置作動せず、露出。
::3月23日、炉心400度、後に約320度(想定最高約300度)。
●原子炉格納容器・圧力容器::
::3月25日、「放射線、原子炉から漏れ出している可能性」。
●外側の建屋::3月12日に水素爆発、上部が吹き飛ぶ。
::3月24日朝、白い煙。
●炉心への冷却水::3月12日、海水注入開始。
::3月25日、注水を海水から真水へ。
●使用済核燃料プール::
●非常用電源::3月19日、外部電源にケーブル接続。
::外部電力供給。
::3月24日、中央制御室で点灯。
●地震発生時::稼働中、自動停止。
【2号機】
●新情報::建物外のケーブル等用トンネルに水。水表面から毎時1000ミリシーベルト以上の放射線検出。
●燃料棒::冷却装置作動せず、露出。
●原子炉格納容器・圧力容器::3月15日、圧力抑制室損傷。
::3月25日、「放射線、原子炉から漏れ出している可能性」。
●外側の建屋::3月14日の3号機の爆発で損傷。
::3月21日、白煙確認。
::3月24日朝、白い煙。
●炉心への冷却水::3月14日、海水注入開始。
::3月26日、原子炉冷却水を海水から真水へ。
●使用済核燃料プール::
●非常用電源::3月19日、外部電源にケーブル接続。
::3月22日、電源復旧作業を再開。
::外部電力供給。
::3月26日、中央制御室点灯。
●地震発生時::稼働中、自動停止。
【3号機】(MOX燃料使用)
●新情報::
●燃料棒::冷却装置作動せず、露出。
●原子炉格納容器・圧力容器::
::3月25日、原子炉「毀損の可能性十分ある」(安全・保安院)。
::3月25日、「原子炉につながる配管など損傷か」(安全・保安院)。
●外側の建屋::3月14日、水素爆発で大きく損傷。
::3月16日、白煙を確認。
::3月21日、「やや灰色がかった煙」。
::3月22日夜、中央制御室の照明が点灯。
::3月22日夕、黒い煙。作業中断。黒煙はおさまる。
::3月24日朝、白い煙。
::3月24日、作業員3人が被ばく。
●炉心への冷却水::3月13日、海水注入開始。
::3月25日、原子炉冷却水を海水から真水へ。
●使用済核燃料プール::水位低下で使用済核燃料過熱。
::3月17日、自衛隊ヘリから冷却水投下。
::3月17日夜、自衛隊の特殊消防車が冷却水放水開始。
::3月18日昼、自衛隊の消防車が陸上から冷却水放水。
::3月19日~東京消防庁が連続放水。
●非常用電源::作動せず。
::外部電力供給。
●地震発生時::稼働中、自動停止。
【4号機】
●新情報::
●燃料棒::停止中のためなし。
●原子炉格納容器・圧力容器::
●外側の建屋::3月15日、爆発し出火、屋根の一部や側面に穴。
::16日再出火、鎮火状態。
::3月24日朝、白い煙。
●炉心への冷却水::不要。
●使用済核燃料プール::「水位低下で使用済核燃料過熱」情報。
::3月17日、「水ある様子を確認」。
::3月20日、冷却水を放水。
::3月21日、自衛隊が冷却水放水。
::3月22日~50メートル超アーム付き特殊ポンプ車で注水。
●非常用電源::作動せず。
::3月22日、電源復旧作業を再開。
::外部電力供給。
●地震発生時::定期点検のため停止中。
【5号機】
●新情報::
●燃料棒::
●原子炉格納容器・圧力容器::
::3月20日、冷温停止(原子炉内100度下回る)。
●外側の建屋::
●炉心への冷却水::
●使用済核燃料プール::3月19日、プール冷却ポンプ稼動。
::3月20日、燃料プール水温が通常レベルに。
●非常用電源::外部電源供給。
::3月23日、ポンプトラブル。
●地震発生時::定期点検のため停止中。
【6号機】
●新情報::
●燃料棒::
●原子炉格納容器・圧力容器::3月20日、冷温停止。
●外側の建屋::
●炉心への冷却水::
●使用済核燃料プール::3月20日、水温下がり安定。
●非常用電源::3月19日、非常用ディーゼル発電機起動。
::外部電源供給。
●地震発生時::定期点検のため停止中。
【使用済核燃料共用プール】
●新情報::
状況::約6400本保管。3月18日、ほぼ満水。
::3月21日、注水、16時30分時点で水温61度程度。