第2新卒と中小企業とをマッチングさせたい
―― 就職難です。派遣会社ができる支援策にはどのようなことがありますか。
河瀬 派遣会社には人材のマッチング機能があります。たとえば、関西には多くの中小企業がありますが、どこも新卒採用では苦戦しています。メディアがこぞって、「新卒学生の就職先がない」と伝えているにもかかわらず、です。
そこで第2新卒と中小企業とをマッチングできるよう、大学や専門学校などとの提携を考えていきたいと思います。それがわたしどもの社会的責任であると考えていますし、新卒学生に限らず、この就職氷河期にどうすれば雇用拡大に貢献できるのかを常に考えています。
―― オグザを迎えてスタートした、新生OGBCはどんな会社になりますか。
河瀬 大阪ガスグループの一員として長年培ってきた業務のオペレーション力や、ITと情報通信の技術力、施設運営とイベント企画などのプランニング力を融合した総合力が持ち味です。これまでは事務系スタッフを中心に業績を伸ばしてきました。
「オグザ」(旧ホホエミー)とは昨年(10年)7月に経営統合に向けた話し合いがはじまり、約半年でここまで漕ぎ着けました。「オグザ」は機械、建設、医薬、さらに病院や大学などの研究施設の業務やCADによる設計や製図業務といった技術系の人材サービスを提供してきました。今回の経営統合で、さらに人材の厚みが増すことになります。
また技術系は単価(給与)も高く、収益強化にもつながります。
当面、OGBCとオグザはそれぞれに別個に活動していきますが、運営はOGBCグループの一員として一体的に行っていきます。
―― 新会社の将来像をお聞かせください。
河瀬 信頼度ナンバー1のビジネスサポート会社を目指します。オグザとのシナジー効果を発揮かしながら営業力を高めるとともに、人材サービスとオフィスサービス、情報通信・ITソリューション、施設運営や不動産管理などの6つの領域を統合した、付加価値の高いアウトソーシングサービスを提供していきたい。