高まるミネラルウォーター需要 山梨、群馬、長野でも売り切れ

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   東京都の浄水場の水道水から乳児の暫定規制値を超える放射性物質が検出されたが、このあおりで2011年3月24日、都内では小売店からペットボトルの水が消える事態となった。関東のほか山梨や長野でも売り切れる店舗が出ている。

「8時半に開店して10時には全てなくなってしまいました。ちょっと怖いくらいですね」

福岡でも2リットルペットが売り切れ

   東京都千代田区にあるドラッグストアの店員はこう話す。この店では「お1人様2点まで」の制限を設けていたが、それでもすぐなくなってしまったという。

   東京都内では、スーパーはもちろんコンビニまでミネラルウォーターがなくなる小売店が続出した。自販機で販売している500ミリリットルのペットボトルまで売り切れている。

   こうした現象は東京以外でも発生。J-CASニュースが24日午後に調べたところ、東京同様、規制値以上の放射性物質が検出されたと発表された千葉、埼玉はもちろん、栃木、神奈川、群馬のほか、長野、山梨でもミネラルウォーターが売り切れるスーパーがあった。静岡や岐阜では、2リットルのものが売り切れる店舗があったほか、大阪でも購入制限を設ける店舗があった。福岡でも2リットルのものが売り切れたという店舗があり、もはや全国的にミネラルウォーターが買い求められているようだ。

東京都では24日に規制値を下回る

   イトーヨーカドーを運営するセブン&アイ・ホールディングスによると、23日の報道を受け、24日はミネラルウォーターをいつもより多く店舗に供給していた。しかし、それを上回る需要があったといい、25日以降については「調整中」だとしている。

   また、別の大手スーパーの担当者は「広範囲で地震被害があったことで、物流スケジュールに狂いが生じ、定期的に商品を入れることができていなかったのは事実。道路も復旧してやっと安定供給ができそうになってきたところで、今回のことがあった」と話している。

   インターネットでは、楽天でミネラルウォーターが軒並み売り切れ。ヤフーオークションにも出品されており、1リットルのものが12本で7000円にまで高騰している。

   東京都は24日、同日午前6時に採取した葛飾区・金町浄水場の水道水で、放射性ヨウ素が1キログラム当たり79ベクレルと、乳児の規制値を下回ったと発表した。ただ、ネットでは、「また雨が降ったら高くなるんだろ」という声もあり、ミネラルウォーターを求める人はまだ多そうだ。

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