長谷川洋三の産業ウォッチ
ゴーン日産社長の激励:「日本は大地震も津波も放射能も克服できる」

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「日本は大地震も津波も放射能も克服できる。日本の強さは耐久力にある。むずかしい状況ではあるが、今こそその耐久力の強さを世界に冷静に証明できる」

   カルロス・ゴーンルノー・日産アライアンス会長兼最高経営責任者(CEO)は2011年3月23日、横浜市の日産自動車グローバル本社で私とインタビューし、東北関東大震災など困難に直面した日本をこう激励した。

   ゴーンCEOは「日本は世界的に見てたぐいまれな耐久力がある。1回であきらめず2回も3回も一生懸命に打ち込む」と指摘、「日本の先行きは悲観的に見るべきではない。日本はコミュニティ意識の力をいかして世界にその強さを示すチャンスだ」と強調した。

   仏ルノーと日産が1999年3月27日に資本提携契約を結んでからまる12年。ゴーン氏はルノーの副社長職から経営困難にあった日産に移籍して再建にあたった。ルノーと日産を合わせた自動車の世界販売台数は1998年には約485万台で米ゼネラル・モーターズ(GM)、米フォード・モーターズ、トヨタ自動車に次いで世界4位だったが、2010年のグループの世界販売台数は約670万台に拡大。

   ルノーが出資するロシアの「ラーダ」ブランドを含めると727万6398台でトヨタ自動車の841万台、米GMの838万台に次いで3位に浮上した。

   独フォルクス・ワーゲン(VW)は約714万台だった。日産はリーマンショツク直後の2009年3月期決算で再び赤字転落したが2010年3月期決算で黒字回復、2011年3月期決算では純利益の大幅拡大が見込まれている。

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