セ・リーグ「四面楚歌」状態 3月29日「開幕」厳しい情勢

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   関東東北大震災の影響でパ・リーグが開幕を2011年4月12日に延期したのに対して、当初予定から4日だけ遅らせた3月29日の開幕を目指すセ・リーグが批判を浴び、四面楚歌状態だ。選手会は当初からセ・パ足並みを揃える形での延期を求めている上、複数の閣僚が日程の見直しを求めている。セ・リーグからは「開幕はお上が決めることじゃない」と反発する声もあるが、ファンからは「東京ドーム以外でやるべき」といった声が多い。

蓮舫大臣がデーゲームについても中止要望

   開幕の日程をめぐっては、パ・リーグは開幕を4月12日に延期し、4月中には東京電力・東北電力管内でナイターを行わないことを決定、これに対して、セ・リーグは、3月25日の開幕を29日に延期した上で、4月3日まではデーゲームのみを行い、4月5日からは「減灯ナイター」の実施を決めた。

   これらの方針を説明するために、11年3月22日、加藤良三コミッショナー、井上智治パ・リーグ理事長、新純生パ・リーグ理事長らが関係省庁を訪問。パ・リーグの案については特に指摘はなかったが、セ・リーグの案は、ほぼ「門前払い」。

   最初に訪問した文部科学省では、高木義明文科相が

「いつ一斉停電が起きてもおかしくない状況。ナイターは国民の理解が得られない」

と一蹴。蓮舫節電啓発担当相は、ナイターだけではなく、デーゲームについても

「ナイターと類似の電力需要があるならば控えてもらいたい」

と難色を示した。さらに蓮舫大臣は、ツイッターに

「新井選手会長に選手の想いを聞くと『国難を気にしています。野球をやるのは責務ですが、今の時期はどうなのかと』。その上でセパ同時開催をとのことでした。私は計画停電、節電をお願いしている立場から開催地と開催時間への特段の配慮を求めてきましたが、まさに選手会の声はファンの声だと確信」
「野球やスポーツは勇気や元気、感動を伝えるが、なぜ計画停電区内で。なぜ電力需要が最も高まる時間に。なぜパリーグやサッカーなどと足並みを揃えられないのか。セリーグはオーナー会議を開き検討するとのこと。選手会の意見が取り入れられることを」

と書き込み、セ・パ同時開幕を求める選手会の主張を後押しした。

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