仙台港、釜石港も物資の陸揚げが始まる
鉄道も、沿岸部の復旧は見通しが立たないが、東北新幹線は那須塩原以南の運行再開。秋田新幹線も盛岡―秋田間が再開。
港湾も、東北最大の仙台港は約半分の埠頭が大きな損傷を免れ、海上に漏出したガソリンの回収が進み、一部の埠頭が利用可能になり、救援物資を運ぶ船舶も入港した。岩手県の釜石港もいち早く復旧が進み、17日朝から食料などの陸揚げが始まっている。また、ほとんど被害を受けなかった青森港(青森市)、津波を受けたものの一部埠頭が使える八戸港(八戸市)の青森県の港を活用し、そこから被災地に物資を送る活動も本格化している。
こうしたインフラの復旧を背景に、経済産業省は、特に被災地のガソリン不足による物流停滞の対策として、北海道や西日本の製油所から、陸海のあらゆるルートを使って被災地にガソリンを送る緊急対策に着手。19日には日本海側を迂回してきたガソリンを満載したタンク車を連ねた列車が、青森駅から岩手県に向かった。