「お客様の安全を確保するため」
あるブランドの専門店では、店員が入り口のドアの前に立ち、訪れる客に対して営業している百貨店内の店舗に誘導していた。臨時休業の理由を聞くと、「節電の指示が政府から出ている」ことを挙げて、「お客様の安全を確保するため」だという。営業中の突然の「大規模停電」といった万一のケースを想定しての処置だったのか。
別のブランドでは、地震で物流システムに影響があり、客への十分なサービスが提供できない恐れがあるため休業を決めたそうだ。食料品や電気製品と同様、ブランド品にも配送のダメージが大きいということだろう。
一部のブランド店は、連休終了後の3月22日以降の営業についても「現時点では協議中」というところもあった。一方で銀座にある百貨店や大手衣料品店、貴金属店では終了時間を早めながらも、連休中は営業しているところも少なくない。どのような「基準」でこれらのブランド店が休業を決めたのか、いまひとつ謎だ。