「電力逼迫時に試合開催おかしい」 セ・リーグの開幕強行に反対相次ぐ

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東京ドームは、巨人と節電策を協議

   東京ドームの広報担当者によると、ドームは、照明のほかに空調もあるため、1日で5~6万キロワットもの電力を消費する。単純計算すると、ナイターをすれば、5000世帯ぐらいの消費量だ。

   そして、ドームは屋内施設のため、デーゲームでも照明などを使う。すると、ナイターとほぼ同じぐらいの電力消費量になるというのだ。つまり、ドームの場合は、デーゲームも含めた節電議論になる。

   こうした指摘に対し、東京ドームでは、まだ具体策はないとしながらも、最大限の節電をしようと、本拠地としている巨人と協議しているという。ナイターでは、現在も電飾や看板の照明を落としているが、安全性に関わるもの以外の電力は削りたいとしている。

   デーゲームでは、屋根の膜が薄いため、太陽光を透過して少し明るくなる。このため、必要な照明を確保しながら、さらに電力を落とす策を検討しているとした。

   巨人は、ドームで2011年3月25日から横浜との開幕3連戦に臨むが、電力消費に対してどう考えているのか。

   球団の広報部では、取材に対し、「現段階では、コメントを出しません」とだけ話す。しかし、この問題への関心は強く、開幕強行について賛否両論の電話がたくさん来ているという。日本野球機構コミッショナー事務局にも、電話が多数かかっているようだ。

   もっとも、プロ野球をすること自体には、賛成する意見も多い。ファンらが元気をもらえるという声のほか、義援金集めに役立つとの指摘もある。中日は、17日からのオープン戦でチャリティ試合をしており、同球団の選手会も協力して募金活動をしている。

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