「電力逼迫時に試合開催おかしい」 セ・リーグの開幕強行に反対相次ぐ

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   人々に元気や勇気をと、プロ野球のセ・リーグが、選手会の要望を振り切って通常開幕を決めた。ところが、ナイターなどで多量に照明を使うため、この節電時にと異論が相次いでいる。

   「大反対です」。こうモノ申したのは、かつてプロ野球選手会長として球界の新規参入などに辣腕を振るった古田敦也さん(45)だ。

古田敦也さんがブログで「大反対」

かつての選手会長も声を上げた
かつての選手会長も声を上げた

   古田さんは2011年3月17日にブログを更新。その中で、セ・リーグが同25日から開幕を強行することに対し、「今はそんな段階にない」と異議を申し立てたのだ。

   パ・リーグは、本拠地の仙台が被災した楽天に配慮して、開幕を4月12日に延期した。セ・リーグでも、安否不明の被災者などがいる状況では通常開幕はふさわしくない、と選手会が要望を述べた。また、パ所属のダルビッシュ有投手(24)も、まだ人々を励ますレベルでないとツイッターで訴えていた。

   ところが、読売巨人軍の渡邉恒雄会長ら球団幹部らからは通常開幕にこだわる声が強かった。結局、プロ野球の加藤良三コミッショナーが17日、「分離開幕」という苦渋の決断をしたことを声明で明らかにした。

   とはいえ、震災による原発事故で計画停電が始まり、経産省などが節電を呼びかけている最中だ。古田さんも、ブログでそのことを指摘。現状では東京ドーム、神宮球場でたくさん照明を使うナイトゲームはおかしいとして、セ・リーグでも開幕を延期するよう訴えている。

   そして、18日になって、海江田万里経産相が、電力消費量の多い東京ドームは使わないよう、会見で異例のコメントを出した。電力が逼迫していない球場で行うよう注文を付けている。さらに、高木義明文科相が開幕に違和感を明かし、文科省は日本野球機構に関東・東北でのナイター中止を要請した。また、ドームのある東京都の石原慎太郎知事も、デーゲームに限定して行うべきだと述べている。

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