東京電力の福島第1原発事故に関連して、6基の原子炉建屋内の貯蔵プールとは別に、約6400本の使用済核燃料を貯蔵した共用プールがある、と読売新聞が報じた。2011年3月18日付朝刊の記事によると、この共用プールも津波で冷却装置が故障したままで、水温などの変化を掌握できていないという。
読売記事は、「数年以上かけて冷却されているため、ただちに爆発する危険は少ないとみられるが、(略)事故対策統合本部は、共用プールへの対応も迫られている」と指摘している。報道の通りなら、事態は一層深刻だ。
また、読売記事は1号機から6号機までの建屋内の使用済核燃料の本数も表にしてまとめている。1号機は292本、2号機は587本、「一番深刻」で自衛隊ヘリなどによる冷却水投入作業が始まった3号機は514本、4号機1331本、5号機946本、6号機876本。合計は4546本で、これに「別の約6400本」を加えると、総計1万950本程度となる。