東北関東大地震とそれに伴う原子力発電所の事故で日本全体が混乱する中、2011年3月16日、天皇陛下がビデオでお言葉を発表した。その動画がユーチューブ上にアップされ、国内外から多数のコメントが寄せられている。
陛下のメッセージは、首都圏では16時半ごろ、NHK総合のほか日本テレビ、TBSなどの民放局が数分前後して一斉に放送した。
「一人でも多くの人の無事が確認されることを」
陛下はビデオの中で「地震や津波による死者の数は日を追って増加し、犠牲者が何人になるのかも分かりません。一人でも多くの人の無事が確認されることを願っています」と被災者を気遣い、
「被災した人々が決して希望を捨てることなく、体を大切に明日からの日々を生き抜いてくれるよう、また、国民一人一人が、被災した各地域の上にこれからも長く心を寄せ、被災者とともに、それぞれの地域の復興の道のりを見守り続けていくことを心より願っています」
と述べられた。また、メッセージの途中で緊急事態が生じた場合は、中断してニュースを優先して欲しいと要望されたという。
この動画はすぐにユーチューブ上にもアップされた。TBSの公式チャンネルの動画は1日で約8万回再生され、コメントが200件近く付いた。
「天皇陛下万歳!」「本当に心強い!」
「慈愛に満ちたお言葉に、涙が出てきました」
「ありがとうございます。心に沁みる御言葉でした」
といったものがほとんどで、緊迫した日々が続く中、陛下のお言葉に励まされた人がかなりいたようだ。
メッセージを伝える時事通信の記事にも、配信先のヤフーで同様のコメントが1800件ほど寄せられている。