徹底調査:モノが消えた トイレットペーパーや飲料水、即席めん、電池が深刻

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「買占めたしなめられ」店員に突っかかる人も

   都内や近郊の各地でも、食料品や日用品を買い求める人たちの間で混乱が起きている。J-CASTニュースが調べたところ、板橋区にあるスーパーでは朝9時の開店前から30人ほどの買い物客が列をなした。川崎市のスーパーは、「1人1品限り」と表示されていたトイレットペーパーを多数買い占めようとした客が店員にたしなめられた際、店員に突っかかる場面も見られたという。コメの品切れも練馬区や杉並区、船橋市とあちこちで頻発しているようだ。川崎市の別のスーパーには「在庫状況のご案内」が掲示された。そこには、コメだけでなく卵やカップめんといった食料から、ろうそくやガスボンベ、懐中電灯、子ども用の紙おむつなどの日用品や生活用品の一覧に、売り切れを示す「バツ印」が表示されていた。このスーパーの近所にあるコメ販売店は、在庫がすべてなくなっており「開店休業状態」だったという。

   「意外」に品薄なのが、牛乳と納豆だ。納豆は茨城県、牛乳は北海道や栃木県、群馬県が主な生産地。地震の被害で工場が操業を停止するなど、生産や配送に支障をきたしていると思われる。

   だが逆に、現在ストップしている工場が生産を再開し、物流網が復活すれば都内の品不足も解消するのではないか、と見る向きもある。トイレットペーパーや電池は、メーカーが増産する方向で、コメについては3月15日に鹿野道彦農相が在庫状況に十分な余裕があると述べた。被災地住民に優先的に送られている品があることも、今回の品薄続出に影響しているようだ。

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