仕事がない、通勤困難に節電 東京で「社員自宅待機」広がる

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「営業社員は自宅待機を命じた」

   各社とも自宅待機の理由として、東京電力の計画停電による通勤困難や節電をあげている。福島原発からの放射能物質漏れによる混乱を心配しているところもありそうだ。また、東北関東大震災後もいまだ余震が続いていることもあり、「出勤しても、また帰宅難民になられても困りますし、2次、3次の災害が心配です」(ノエビア)と話す。

   仕事自体もなくなっている。被災地やその周辺に工場をもつ会社を含め、生産活動は停滞。消費も食料品や生活必需品は売れるが「買いだめ」を助長しかねないため、広告は自粛ムードが漂う。営業担当は売りたくても売ることを控えざるを得ない状況。アサツーディケイ(ADK)は「営業社員には自宅待機を命じた」という。

   さらには、必要な部品や資材の入荷が滞り、被災地以外の工場でも操業停止に追い込まれるケースも出てきた。工場で働く人も当然、自宅待機になる。

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