検査停止中なのに4号機なぜ爆発 5・6号機も「温度上昇中」の深刻

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「身体に影響を及ぼす可能性のある数値」

   ということは、ほかに検査停止中だった5号機と6号機も気になるところだ。福島第1原発には1号機から6号機まである。3月15日夕の会見で、枝野幸男官房長官は、5号機と6号機について「温度が若干上昇している」と発表した。詳細な説明はなかったが、4号機と同じく、使用済核燃料を冷やしているプールに関しての発言とみられている。4号機と同じ状況につながりかねない予兆である可能性もある。

   さらに4号機のような、使用済核燃料プールでの事故が深刻なのは、1~3号機の場合のように問題となる燃料棒が圧力容器、さらには格納容器と2重に防御されている、という状態ではないことだ。基本的には使用済核燃料プールは、一番外側の覆いである建屋だけに守られているといっても良い形だ。そして4号機はその建屋の屋根付近が損傷している。

   また、1~3号機にも使用済み核燃料は保管されており、読売新聞の夕刊(3月15日付)によると、約300~500体あるという。事態の推移によっては、1~3号機でも同じ事態が発生する可能性もある。

   東電などによると3月15日10時20分ごろ、3号機付近で毎時400ミリ・シーベルトを記録した。一般人の年間被ばく限度の400倍にあたる高い数字だ。枝野長官は会見で、「身体に影響を及ぼす可能性のある数値」と述べた。

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