首都圏でも放射線量が数十倍 観測施設にアクセス殺到

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   首都圏で観測される放射線の数値が上がっている模様だ。各自治体の観測で、数値が通常の数値の数十倍にのぼるケースがあるほか、個人所有のガイガーカウンター(放射線測定器)の値がウェブサイトで公開されており、アクセスが殺到している。

   2011年3月15日朝、東京電力の福島第1原発の第3号機では、1時間あたり400ミリシーベルトを観測した。今後、放射性物質がどの程度拡散するかについて懸念が広がっている。首都圏でも、すでにごくわずかながら影響が出始めている模様だ。

都が設けている観測施設で通常の20倍以上

   東京都が設けている観測施設では、15日7時過ぎから最大放射線量が増加を始め、10時過ぎには、通常の20倍以上になる0.809マイクロシーベルトに達した。微量のヨウ素・セシウムなどの放射性物質も検出した。埼玉県では、3月15日11時過ぎには、通常の40倍近い1.222マイクロシーベルトを観測している。

   それ以外にも、個人が観測機器を設置し、観測データをウェブサイトで公開している例もある。例えば東京都日野市で設置された観測機器では、通常は0.15マイクロシーベルトしか観測されないが、15日9時頃から上昇を始め、正午には約0.9マイクロシーベルトにまで上昇。15時時点では、0.25マイクロシーベルト程度に落ち着いている。

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