ガソリン不足いつまで続くのか  最大の敵は消費者の「買い溜め」

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   ガソリン不足が深刻化している。都内では2011年3月15日朝からガソリンが底をついたとして臨時休業する店や「ガソリン売り切れ」の看板を出すスタンドも出ている。関東、東北、北海道で同様の事態となっている。

   原因は3月11日に起きた大地震の影響だが、石油連盟は国内にガソリンの備蓄はあり、流通も回復が見込めるため、被災地などを除くと落ち着く日はそう遠くない、としているが、最大の敵は消費者の「買い溜め」。それが無くならないと、しばらく混乱は続きそうだ。

臨時休業するガソリンスタンドが続出

   「3時間待って10リットルしか買えなかった」「大きいセルフで100台ぐらい並んでた」などといった悲痛なカキコミがネットに溢れたのが13日。14日には臨時休業するガソリンスタンドも現れた。今では「どこへ行っても買えない」などというものに変わった。

   ガソリンがスタンドから無くなったのは12日に起こった大震災以降。コスモ石油の千葉製油所が爆発・炎上、JX日鉱日石エネルギーの仙台製油所、鹿島製油所、根岸製油所も石油製品の生産・出荷を停止した。また、震災の影響で陸上輸送が滞り、船舶も海が荒れているため航行できなかった。

   ガソリン不足になったのはこうした状況に加え、消費者が買い溜めに走ったこと。普段は1000円単位でしか買わない客も満タンにした。スタンドの前には給油待ちの行列ができ、ガソリンの在庫が少ないため、常連客にしか販売しないスタンドも現れて激しいブーイングが飛んだ。

   石油連盟は、お客の買い溜めが起きなければこれほどの混乱にはならなかった、と説明する。今後はどうなるかについては、

「政府が備蓄の放出を決めましたし、出荷を停止していた製油所も稼働を始めます。完全に元の状態になるのは時間がかかりますが、次第によくなっていくのは事実です」

という。

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