「10メートルの大津波」が「犯人」だった 福島原発想定外の「炉心溶融」事故

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「地震学的に想定される最大級の津波をシミュレーション」

   東電サイトは、原発施設の「地震対策」の一環として「津波への対策」も紹介している。「過去最大の津波を上回る、地震学的に想定される最大級の津波を数値シミュレーションにより評価」し、「重要施設の安全性を確認しています」としていた。発電所の敷地の高さ自体も、「津波の最大高さ」からさらに「津波に対する余裕」を設定した上で決めているとも説明している。

   東電サイトの原発関連の記述を読むと、「厳重な安全対策がとられています。このことにより、周辺に影響を及ぼすような大きな事故を未然に防ぐことが出来るものと考えておりますが(略)」、「考えられる最大の地震も考慮して設計しています」など「安全」をうたう記述が目立つ。

   3月13日の東電会見では、「今後の津波対策などをして信頼を取り戻すのが大事だ」との発言も出た。しかし、当面は津波対策より他にやるべき喫緊の課題がある。14日11時すぎには、福島第1原発3号機の外側建物とみられる水素爆発が起きた。12日の1号機の水素爆発に続く異常事態だ。枝野幸男官房長官は、原子炉格納容器などの健全性を確認しているとして、「放射性物質が大量に飛び散っている可能性は低い」としている。

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