東日本巨大地震のため、東北地方では電話が通じない地域があり、安否の確認もしにくい中で、SNSが安否や情報確認の場として力を発揮している。
ツイッターの情報拡散には「公式リツイート」
ツイッターでは現在、地震関連ハッシュタグとして、地震一般に関する情報は「#jishin」、救助要請は「#j_j_helpme」、避難は「#hinan」、安否確認は「#anpi」、医療系被災者支援情報は「#311care」が推奨されている。また、ツイッターで上では、【拡散希望】というヘッダーのついた安否確認や情報提供のお願いについての「つぶやき」がリツイート(再投稿)され、情報を積極的に拡散する人が多い。フォロワー数の多い著名人で熱心なのは、ホリエモンこと堀江貴文さん、浜崎あゆみさん、お笑いコンビ「麒麟」の田村裕さん、「インパルス」の堤下敦さんらだ。
ただし、リツイートの際は非公式リツイートよりも、公式リツイートを使った方がいい。公式リツイートは発言元の「つぶやき」がそのまま表示され、発言の偽造ができず、必要のなくなった発言を削除することもできる。また、複数のユーザーが同じ「つぶやき」をリツイートしても、自分のタイムラインには1つか表示されないので、情報が埋もれてしまうことがない。反対に、非公式リツイートの場合は、必要のなくなった発言を削除できないので、拡散する必要のなくなった情報が延々とリツイートされてしまう可能性があり、今回のケースでは使用しない方がいいかもしれない。
一方、mixiは地震発生後から、システムの増強を行い、サイトは安定して稼働、安否確認や情報収集の場として利用できる。また、ユーザーたちが地震情報に関するコミュニティを作成しており、主なコミュニティとしては「東北地方太平洋沖地震情報」、「大地震ネットワーク」、「東北地震コミュリンク集」が、被災者支援情報には「人命救助情報・東北太平洋沖地震」、「地震被災者サポートコミュニティ」、「東北地震・医師による健康相談室」などが立ち上げられている。また、mixiでは、友人のプロフィルページで、最終ログイン時間を確認できる。