土肥議員、竹島問題で釈明 「議員辞職要求」強まる気配

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「『待ってくれ。これは問題だ』というのはやめた」

   土肥議員は、3月10日17時半から開いた会見の中で、

「竹島は日本の固有の領土。これは間違いない。菅内閣とは一致した意見を持っている」

と強調。共同宣言の文面は、行事の最終段階で知らされ、その文面には自分の名前が印刷されていたが、実際に自分がペンなどで署名した訳ではないという。その経緯については、

「読み上げられた時に『おやっ?』と思ったのが事実。会も進行しており、(聴衆が)5000人いたので、『待ってくれ。これは問題だ』というのはやめた。共同宣言の文は過激なものだったが、修正を求める時間はなかった」

と釈明した。ただ、自身の進退については

「どう政治責任をとるかについては、全ての役職をご辞退申し上げたい」

と述べるにとどまり、議員辞職については否定した。産経新聞の記者が

「議員辞職すべきなのでは」
「国益を損ねているという考えはまったくないのか」

と追及すると、

「見解の分かれるところ」
「国益というのも抽象的な話で、国益と言えば、あらゆる政治家は縛られてしまう」

などと話した。

   問題発覚後も、菅首相とは連絡はとっていないといい、抗議が殺到していることから、

「地元(兵庫県)の事務所も閉めている。我が家も閉めている」

と発言。問題に向き合う姿勢が問われそうだ。

   野党からは、3月10日昼の時点で、すでに議員辞職を求める声が強まっている。自民党は、外交部会などの会議で土肥氏の責任を追及する方針を確認。小野寺五典外交部会長は、

「もし事実であれば、政倫審の会長をお辞めいただくことが重要。議員の身分についても、 日本の国会議員として適当なのか、今後の対応を見ながら考える必要がある」

と、議員辞職を求める可能性に言及した。

   ツイッター上でも、続々と議員辞職を求める声が出ている。

   自民党の小池百合子衆院議員は

「日本国の議員も辞任されるべきです」

と書いているほか、みんなの党の浅尾慶一郎衆院議員は、

「拘束力のない決議案ですが、議員辞職勧告決議案を出すことを検討します。但し、みんなの党は衆議院に5名しかいないので、他党の協力が必要」

   他党と連携した上で議員辞職を求めていく考えを明らかにしている。

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