土肥議員、竹島問題で釈明 「議員辞職要求」強まる気配

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   民主党の土肥隆一衆院議員(兵庫3区)が、日本政府に対して竹島の領有権を放棄するように求める共同宣言に署名していた問題で、政治倫理審査会(政倫審)会長を辞任する意向を表明した。だが、これだけで騒動は収まりそうもなく、野党からは、議員辞職を求める声が続出。土肥議員は、党内で菅直人首相のグループの顧問を務めているだけに、政権にとっても打撃になりそうだ。

キリスト教議員連盟の会長として出席

   問題とされている共同宣言は、土肥氏が11年2月末、日韓キリスト教議員連盟の日本側会長として出席した行事で署名したもの。共同宣言には、

「日本政府は歴史教科書歪曲と独島の領有権主張により、後生に誤った歴史を教え、平和を損なおうとする試みを直ちに中断しなければならない」

との文言があった。

   この事実が明るみに出た直後から、土肥議員に対する批判が相次いでいる。竹島を管轄する島根県の溝口善兵衛知事は3月10日午前、

「政府の見解と異にするものであり、大変遺憾」
「議員がどのような考えに基づいてそのような言動をされたのか、改めてこの問題についてきちっと説明されるべきと考える」

とするコメントを発表。枝野幸男官房長官も、同日午前の記者会見で

「発言は大変遺憾」

と話した。ただ、土肥氏の殊遇については

「政府の役職にはついていないので、党の方で、幹事長を中心に適切に対応されるものだと思う」

と述べるにとどまった。

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