財務省が2011年3月8日に発表した1月の国際収支(速報)によると、経常黒字は前年同月比47.6%減の4619億円となり、2か月ぶりに前年実績を下回った。
輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は3945億円の赤字。内訳は、輸出額は2.9%増の4兆7562億円。米国向けは好調だったが、中国向けが春節(旧正月)の休業の影響から0.9%増と伸びが鈍化した。
輸入額は15.6%増の5兆1506億円。中東情勢の緊迫化などの影響で原油価格が上昇したことが大きく響いた。また、鉄鉱石の値上がりや石炭などの輸入が増えたことも輸入額を押し上げた。
貿易収支の赤字は2009年1月以来2年ぶり。