「京都大学、お前は死んだ!」 茂木健一郎ツイッターの過激

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「データ照会できないので警察の協力を求めた」

   大学が警察に頼るべきでない理由として、茂木健一郎さんは、大学の自治を自ら放棄するような行為であることのほか、受験生に対し教育者の立場からの配慮に欠けていることを指摘した。過去にカンニングをした受験生らとの公平性からも、警察に突き出すのは疑問だとしている。

   京大などの対応については、大学関係者からも異論が出ているようだ。

   北大大学院法学研究科の町村泰貴教授は、2011年3月3日のブログで、「カンニングで逮捕は行き過ぎだ」と訴えた。過去のカンニング例と比較して取り立てて悪質だとは言えず、大学の監視が行き届かなかったに過ぎないと言う。マスコミがネットの闇のように騒いでいるのはおかしいともした。

   一方、大学の対応に理解を示す向きもある。甲南大法科大学院の園田寿教授は、産経新聞の1日付記事の中で、入試業務を不正な手段で妨害したとして偽計業務妨害に問われることについて、「入試問題が流出して入試全体のやり方について支障が生じているので、業務を妨害されたとして罪に問うのも妥当」だとコメントしている。

   前例がないだけに、京都府警も、予備校生の逮捕について弁明に追われた。報道によると、府警は、「難しい事件」としたうえで、社会的な反響の大きさや一時行方不明になったことを逮捕の理由に挙げた。予備校生がほっとした表情だったともしており、自殺をほのめかしていたことから保護する必要もあったと言いたいらしい。

   京大の広報課では、被害届けを出した理由について、「大学では携帯電話のデータ照会ができませんので、司法の協力を求めることにしました」と言う。独力で特定できたのではといった指摘には、「今の段階では、コメントできることではありません」と話した。

   被害届けは、取り下げておらず、今後についても分からないという。予備校生については、不正が判明し次第、失格にするとしている。

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