年5000億円稼ぐデビッド・テッパー 世界一「相場師」の知られざる正体

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出身校のビジネススクールに自分の名

   米ペンシルバニア州ピッツバーグにある名門校、カーネギーメロン大学のビジネススクールは、「テッパー・スクール・オブ・ビジネス」が正式名称だ。ここはテッパー氏の母校で、1982年に経営学修士号(MBA)を取得している。2004年に5500万ドル(約45億円)を寄付して、校名に同氏の名が付けられた。今日では、同校の顧問を務めており、同じ街にある米プロフットボール「NFL」の強豪チーム「ピッツバーグ・スティーラーズ」にも出資している。

   1985年に大手投資銀行のゴールドマンサックスに入社したテッパー氏は、ここで金融取引のノウハウを身につけた。実績を積んだ後の1993年に独立、ヘッジファンドを設立した。

   テッパー氏はあまりメディアに露出しないが、2010年9月に米経済専門チャンネル「CNBC」の番組で独占インタビューを受けている。冒頭で司会者に、「私が秘密めいているとか、出たがらないとか言われているけど、そんなことないですよ」と笑いながら話し、「常に結果を出さねばならないプレッシャーに晒されることをどう感じているのか。毎年、何が起きるか見通せるのか」と質問されると「もちろん」と冗談を飛ばす余裕さえ見せた。

   一方で、17年間ほぼ一貫してファンドの投資家たちに高額のリターンをもたらしてきた実績を説明。2009年の銀行株での大もうけも「簡単だった」と言い切った。その理由について「米政府が出す財務報告を読めば、何をすべきかが分かった」という。特別な策を講じたわけではなく、政府の資料や発表内容を細かく分析したうえで決断したことを語ったが、具体的な「手の内」は見せなかったようだ。出演した30分間、質問にこたえる口調は力強く、自信に満ちていた。

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