高校の激励会で明るく「頑張ってます」
こうした質問内容から、スパモニ出演の予備校講師は、男子予備校生が本気で合格したかったと感じられ、カンニングするまでに「追い込まれていた」とみていた。実際、予備校生は、精神的につらかったとみられ、2011年1月18日に「仙台市でいい精神科・心療内科を教えてください」とヤフー知恵袋で質問している。
スパモニの番組では、予備校生が非常に焦っており、投稿で足が付くとまでは考えていなかったのではないかと分析した。身元がバレないよう予備校講師などに質問を送らなかったことから、コメンテーターの三反園訓さんは、大胆な行為でも「軽い気持ちでやったのでは」と話した。予備校の問題なども繰り返し質問して回答してもらっていることから、その過程で試験中でも同じことができると考えるようになったらしい。
予備校生が卒業した山形県立高校の教頭は、取材に対し、予備校生が学力不足などに悩んでいたかどうかはよく分からないとした。
「卒業後は、学校に来たり、担任と連絡を取ったりもしていませんでした。昨秋に浪人生の激励会があり、担任が『頑張れよ』と声をかけると、本人も『頑張ってます』と明るく答えたとは聞いています」
ただ、在学中は、数学があまり得意でないと周囲に漏らしていた。成績も中ぐらいで、予備校に入ってから成績が伸びたと聞いているという。